こんにちは。

「栄養士のしごと帖」を運営している、さくらです。
今回は、私が新卒で栄養士として病院に配属され、給食委託会社で働いたときの体験をお話ししたいと思います。
「栄養士として働き始めたはずなのに、なぜこんなに苦しいんだろう」
当時はそんな気持ちでいっぱいでした。
同じように、働き方に悩んでいる方の参考になればうれしいです。
配属先は病院。現場は想像以上にハードでした
短大を卒業して、私は給食委託会社に就職しました。
配属先は病院。いよいよ栄養士としての仕事が始まる!と、当初はやる気に満ちていました。
けれど、実際に始まった仕事は想像以上にハード。
献立作成、調理、仕込み、盛りつけ、配膳、下膳、食事チェック…
1日中、動きっぱなしの業務が次から次へと押し寄せてきます。
勤務時間は、朝3時から夜21時までのシフト制。
早番・遅番があるとはいえ、生活リズムは崩れっぱなしでした。
休みも少なく、気がつけば心も体もボロボロに。
パワハラ、サービス残業、蕁麻疹…。つらい毎日
職場には、厳しい指導というより「パワハラ」と感じるような言動も多くありました。
「なんでこんなこともできないの?」「迷惑なんだけど」
そんな言葉を毎日のように浴びる中で、心がすり減っていったのを覚えています。
残業は当たり前。
月に100時間以上のサービス残業をしていたのに、手取りは10万円程度。
生活も苦しく、将来がまったく見えませんでした。
ある日、ストレスからか蕁麻疹が全身に出てしまい、
「このままでは本当に壊れてしまう」と感じました。
毎朝、布団から出るのがつらくて仕方がなかったです。
辞める決断を支えてくれた同期の存在
そんな日々の中でも、救いになったのは同期や一期上の先輩の存在でした。
「今日は何とか乗り切ろう」
「自分たちだけでもがんばろう」
そんな風に励まし合いながら、一緒に過ごした時間は、今でも大切な思い出です。
でも、ある日ついに体が動かなくなりました。
「私は何のために働いているんだろう」
「体を壊してまで、栄養士の仕事を続ける意味があるのかな」
そう思ったとき、「退職」という選択肢が自然に浮かびました。
あの経験があったから、今がある
退職を決めたことに、後悔はありません。
むしろ、あのつらい経験があったからこそ、
自分の健康を大切にしながら働くことの重要さに気づけたと思っています。
もちろん、委託会社で学んだ知識や、実務経験は今も役に立っています。
現場で身につけた“対応力”や“段取り力”は、どの職場でも通用する強みになりました。
でもそれ以上に、あのときの経験が私に教えてくれたのは
「自分を大切にすること」「働き方は選んでいい」ということでした。
いま、しんどいと感じているあなたへ
もし、この記事を読んでいるあなたが今、
職場でつらい思いをしていたり、体調を崩しながら働いているのなら、
どうか声を大にして伝えたいです。
「辞めることは、悪いことじゃありません」
逃げじゃない。甘えでもない。
自分を守る、前向きな選択肢です。
私もあの頃、「辞めても大丈夫かな…」と不安でいっぱいでした。
でも、そこから転職をして、今は納得できる働き方にたどり着くことができました。
あなたにも、もっと自分に合った環境がきっとあります。
このブログでは、私がその後どんな風に転職をして、
管理栄養士になり、子育てと両立してきたかも発信していきます。



自分らしく働くヒントを、ここで見つけてもらえたらうれしいです。
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